(DIOR HOMME)2013-14年秋冬コレクション。クリフェンディサングラスコピース・ヴァン・アッシュが「厳格」「厳粛」「抑制」を表現したかったと語るように、限られた色数とシャープなシルエットで表現する、ストイックなコレプラダスーパーコピークションが特徴。 ファーストルックを飾ったのは、前面にファスナーをあしらったジャケットが特徴的なスタイル。力強い肩のラインと、流れるようなウエストのシェイプで、自信にあふれた身体というものを描き出した。 全体を通して目に留まるのが、ベルトでウエストマークしたスタイル、そしてトライアングルのマークだ。ニッケル製のベルトはプロテクト、前面に大きく描かれたトライアングルのマークはエリートの証。シックなたたずまいに大胆なアイデアを投入することで、そこに強い主張が加わっている。 ブラックやグレーといったシックなカラーで始まったショーは、ダークなバイオレットやブルーへと色を変え、最後は息をのむような白へ。切り替えやシルエットが目を引くスタイルは、無機質な白で覆われた会場に、鮮明に映える。フューチャリスティックな光沢を放つ、ホワイトやのジャケット、透明なプラスチックで包まれたシューズは、凛としたシルエットやシンプルなデザインにより、決してアヴァンギャルドではない、知的なムードを醸し出していた。 「このコレクションで提案したかったのは50年後の世界でも50年前の世界でもなく、『明日』です」と語るクリス。そして、「傍観者でいるのはやめて、明確な意思表示をすべき時です。ディオール オムを着る男性は、自分が理想とする姿に近づこうと、己の精神と肉体を鍛え上げていく。失った若さを嘆き過去の思い出にすがるのではなく、未来へと前進するのです」というコメントには、地に足をつけ力強く生きる男性への、ポジティブなメッセージが込められている。 【問い合わせ先】
クリスチャン ディオール
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